月の満ち欠け
26日、日曜
先週までの暑さが嘘のように
朝の気温はぐんと下がった。
息が白い。
海釣りでは、「満月の大潮、上げ七分がいい」
なんて言いますが、
渓流にも月の引力の影響はあるのでしょうか?
今夜は月が白く輝く晩。夜が明るい。
渓に立ち、ミノーを川面に打ち込んでいく。
早速アタリがある、そして早速バラシ(T_T)
最近雨が降ったにも関わらず、
この川は水量が異常に少ない。
でも、魚の反応は良く、ミノーを良く追ってくる。
バラシの連続。
太陽が昇り、少しずつ気温を上げていく。
ここぞというポイントでは、
必ず反応があるが、上手く乗らない。
岸まであと数センチというところで
バレてしまう。
なんと、8連続バラシ・・・
バラシのツ抜けなんて洒落にもならない。
やっと一尾。
秋色のヤマメ。
バラシも8でストップ ε=(。・д・。)
しかし、息が白いままだなぁ。
気温12.3℃・・・
水温は14℃。
やっと秋を実感。つーか寒い。
夏と秋との温度差が激しいと
紅葉が綺麗だっていうから
きっと今年は綺麗だな。
野菊も綺麗。
ほどなく退渓点に到着。
少し下流へ移動して釣りあがるが、
釣れてきたのは、ミノーサイズ・・・
続いて、うー様・・・
またまた、ミノーサイズ・・・
ミノーサイズ・・・ばかりだなぁ。
小さいけど、綺麗な魚。
針に掛かってくるのは、このサイズばかり。
大きくなって来年また会いにきておくれ。
大きくなっても、ミノーを追う素直な心を
忘れちゃだめだよ!
遠くの上流にフライマンの姿が見えたので、退渓することにした。
あと数日でほとんどの渓流は禁漁になります。
魚たちは、これから産卵に入り、寒い冬を超え
暖かい春を迎える・・・
と
考えたいですが、
そのような渓はほんの一握りじゃないかと思います。
多くの河川は放流魚(稚魚・成魚)で成り立っています。
上流域の魚は綺麗ですが、もともと放流された個体かも知れません。
その個体が自然繁殖して生まれた子供であるならば、
それはもうネイティブではないと私は思います。
そのような個体を「ワイルドトラウト」と表現する人がいます、
私もその呼び方がいいなあと思います。
そもそもネイティブとは何を持ってネイティブなのか、
私には良くわかりません。
そこで卵から孵って大きくなったならば、
ネイティブと呼べるような気もします。
でも、黒人が日本で生まれて日本語しか話せなくても
日本人ではないですよね・・・
made in japanであるかもしれないけど・・・
個人の方でも、稚魚から育てて放流している人もいますし、
釣った魚を、違う場所へ移すと言っていたえさ釣りの人もいました。
また、※「マタギの移し岩魚」のように、いざというときの
食料として、魚のいない源流へ移したりと昔から行われていた
行為なのでしょう。
※(釣りキチ三平・平成版「天狗の森の巨大魚」:参照)
綺麗な渓に来て、ここで魚がつれたらいいなぁ~と思ったら
放流すればいいのです。最低限の生存できる環境があれば
魚たちは生きていってくれるのです。
人間は、特に日本人は釣りが好きな人種らしいです。
そりゃぁ、周りを海に囲まれて、川がたくさん流れていれば
何をするって釣りをしますよねぇ。
人が入っていない渓があって、
その川には本物のネイティブがいる。
そんな白昼夢を見た人たちが、今の渓を支えている。
やっぱり魚がいない川よりも、いたほうがいいですからね。
そんなことを漠然と考えてみると、
釣りって相当贅沢な遊びだなぁと思うわけです。
今シーズンもまもなく終了です。
オフシーズンは来年のためにしっかりと充電して、
ミノーも作り溜めして備えたいと思います。
ちょっと危険な冒険を愉しむために・・・
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